女神さまによろしく

ココロとカラダはつながってる。本当の命を生きるために。

泣く理由

身体の衝動にまかせて泣いていたら、子供の頃のことを思い出した。

小学校に上がる前くらいの頃、家で殴られたり蹴られたり、外に出されてたりしていた。

ちょっとしたことで怒られていたけど、怒り出すと止まらなくなるようで、毎回親の気がすむまで終わらなかった。

 

蹴られるときは身体を守らないといけないので、うつ伏せで手足を引っ込めるという同じ姿勢で泣いていたら、

「泣いてもムダ」

とふと思ってしまった。痛みというより、どこから攻撃されるのかわからなくて、恐ろしくて泣いていた。

泣いてもやめてくれない、誰にも助けてもらえない、絶望の中で泣いていた。そのうち、この家を出て行くと決心するようになった。

 

私から親を嫌うようになった。愛されたいのに、思うように愛してくれないから、こっちから嫌いなんだと思うようになったんだ。

どうやって家を出よう?どうやったらお金を稼げるだろう?ひとり暮らしするんだ。自由になるんだ。泣いてるヒマなんてなかった。

 

人が泣いていたら、普通は「どうして泣いているのかな?困ってるのなら助けたいな」と思って、声をかけて、何かできることがあればしてあげる。辛いならただ寄り添ってあげることはできる。だから泣く意味はある。

人に気付かれなくても、感情を感じることで、その場で完結する。感じるのをやめると身体にたまってしまい、その後に繰り返し思い出させるようなことが起こる。

 

「泣いてもムダ」と思ってから、わざわざ泣かなくなった。こらえきれず涙が出ることはあっだけど、そのうち泣けなくなっていった。

それが、その後の波乱万丈な人生の原因だったとは…。